どんぐりだんご
12月12日(火曜日)どんぐり拾い
毎年幼稚園では秋にどんぐりを拾いに行きどんぐりだんごを作るのですが
今年の秋は長雨が続き、どんぐりを拾いに行けませんでした。
12月に入り天候が安定した今日、
ひよこ組さんが幼稚園の隣の公園にどんぐりを拾いに行きました。
足元にはたくさんのどんぐりが落ちています。
ひよこ組さんたちは公園の林の中を「ジャングル」と呼んで、
どんぐりだんごがいっぱい食べられるように、がんばって拾いました。
葉っぱや変わった形のどんぐりや木の実など見つけたのものを
年長さんはお昼の後、少し遠くの稲毛高校の向かいの公園の林に
年長さんは年少さんの頃からどんぐりだんごを食べているので
おいしいどんぐりの見分け方を知っています。
丸々と太ったどんぐりは中身が白くておいしいんだよ。
細い小さいどんぐりは中身が黒くて食べられないよ。と教えてくれました。
3つ子ちゃんのどんぐり見つけたよ
先生もおいしそうなどんぐり発見!
みんなで協力してたくさんの
12月14日(木曜日)どんぐり割り
明日は年長さんがどんぐりだんご作りをします。
今日は年少さんから年長さんまで全員でどんぐりを割りました。
積み木で固いどんぐりの皮を割って中身を取り出します。
初めてのひよこ組さんもたくさんのどんぐりを割ってくれました。
先生が割ったどんぐりの中からまたどんぐりが出てきました!
みんなでびっくり!
中から出てきたどんぐりを割ったところ、残念ながら黒くて食べられませんでした。
どんぐり割りが楽しくて、ずっと集中して割っている子もいました。
ピーナッツのような白い実がどんぐりの実です。
割りたてのどんぐりは柔らかくてえぐみが少ないそうです。
重曹を入れて灰汁を取ります。
1回1時間煮て茹でこぼす、これを8回ほど繰り返します。
この日は夜まで8時間以上どんぐりを茹でこぼす作業をしました。
次の日の朝、冷蔵庫に入れていたどんぐりをもう一度洗って茹で水分を絞って、
12月15日(金曜日) どんぐりだんご作り
いよいよ今日はどんぐりだんご作りの日。
はじめに先生が「どんぐりだんご」の本を読んで、
みんなで割ったどんぐりをどうやってどんぐりだんごにするのか
これから何をするのか話してくれました。
福音館書店1984年かがくのとも「どんぐりだんご」(小宮洋夫著)
幼稚園には初版がお部屋や図書室にあって子どもたちに読み継がれています。
めぐみ幼稚園ではこの本を参考に、30年以上毎年どんぐりだんごを作っています。
昨日みんなが割ったどんぐりを8時間煮た、どんぐりだんごのたねを見ました。
どんぐりの実は茹でると赤紫色に変わります。
昨日と色が全然違う!どんぐりだんごの色になったね、とみんな驚いていました。
どんぐりの実をすりこ木やスプーンで
たねをなめらかにするには力を使って何度も何度もすりつぶさなくてはなりません。
グループ全員で協力してすり鉢を押さえながら
ばら組さんとひよこ1組さんがどんぐりだんご作りを見にきました。
ひよこ1組さんは年長さんがすりつぶしたどんぐりだんごのたねを
先生が仕上げにさらにすりつぶしているところを見ました。
昨日みんなが割ったどんぐりだよ。白い色が黒くなったね!
すりつぶしたたねに、片栗粉とお砂糖を混ぜます。
片栗粉はどんぐりだんごをかためてモチモチにするために入れます。
お家に片栗粉はあるかな?
お家の人はどんなお料理に片栗粉を使うかな。
お家に帰ったら、お家では片栗粉をどんなお料理に使うか聞いてみてね。
片栗粉は、新しく積もった雪の上を歩いて「キュッ」て音が鳴るみたいな感触なんだよ。
と先生が教えてくれて、みんなで耳をすまして片栗粉の音を聞きました。
キュッという音を聞いて、「ほんとだ!雪の音みたい!」
今度はひよこ2組さんが見に来ました。
どんぐりだんごのたねを丸めておだんごにします。
同じ大きさに丸めないと仕上がりに差が出てしまうので
これくらいかな?
さくら組さんはもうすぐ完成のおだんごを見て待ちきれない様子でした。
今年は何らかの違いでたねの水分が少なく丸めるのが少し大変でしたが、
年長さんは頑張って大きさのそろった丸い形に丸めてくれました。
どんぐりだんごのたねを蒸すため、みんなで職員室に運びました。
職員室のあたりはすでに甘い匂いが漂い、
蒸しあがったおだんごから湯気と一緒に甘い香りが立ち昇ります。
蒸したてのどんぐりだんごと
きな粉をまぶしたどんぐりだんごが
長い長い工程を経てやっと出来上がりました!
年少・年中さんは出来立てを一人1個食べました。
年長さんは蒸したままのどんぐりだんごときな粉のどんぐりだんごを
2個食べ比べました。
たくさんどんぐりを集めて、たくさん割った年少さん、年中さん、年長さん。
一日がかりでどんぐりを煮た先生方、
どんぐりだんごを作ってくれた年長さん。
幼稚園の全員の力を合わせて出来上がったどんぐりだんごの味はまた格別でした。
これからもどんぐりの季節になるとめぐみっこたちは
「このどんぐりおいしそう」と、どんぐりを集め、
「どんぐりだんごが食べたいなあ」「どんぐりだんごの季節だなあ」
いう声が聞こえることと思います。