お茶ください
めぐみ幼稚園の自慢のひとつに、麦茶のおいしさがあります。
幼稚園で毎日煮出して作られるおいしい麦茶です。
そのお茶を子どもたちは毎日飲んでいます。
喉がかわいたら事務室へ飲みに行きます。
事務室にはいつも誰か先生がいて、
子どもたちは先生に「お茶ください!」と言ってお茶をもらいます。
おかわりは何杯でももらえます。
喉がかわいていた子どもたちは「おかわりください!」と元気いっぱいです。
麦茶は国産の麦茶を煮出して作っています。
煮出しは7分、さらに弱火で9分。
園長先生が導き出した、一番おいしい煮出し方です。
季節にもよりますが毎日30~40リットル、多い時で80リットルの麦茶を作っています。
やかんでは1日16本にもなります。
夏は冷やして、春秋冬は常温です。
煮出してから常温で飲めるまで時間がかかるので、朝一番の分は前の日に作っています。
月曜日の朝の分は、園長先生が毎週日曜日の夕方に幼稚園に来て煮出しています。
朝早い時間に幼稚園の事務室をのぞいてみると、麦茶を作っている園長先生の後姿が見られますよ。
めぐみ幼稚園の麦茶は園長先生による愛情いっぱいのめぐみの味なのです。
夏祭りやお父さんと遊ぼうなどの行事では麦茶の提供があります。
この麦茶を飲んだことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保護者の方からも「幼稚園の麦茶は格別!」と評判です。
昨年の「お父さんと遊ぼう」での風景です
先生は子どもの年齢に応じて注ぐ量を変えています。
いつでも好きな時に飲めます。帰りのバスに乗る前にも一杯。
好きなだけお茶を飲めるように、水筒にはしていない理由のひとつです。
「お茶ください」と言うことは、子どもたちにとって最初は難しいことです。
しかし入園したてのひよこさんも年中年長さんのお兄さん・お姉さんのお茶をもらう姿を見たり
お友達と一緒にお茶をもらいに行くうちに、すぐに「お茶ください」と言えるようになります。
めぐみ幼稚園の子どもたちはみんな
「お茶ください」
「ありがとう!」
「おかわりください!」
「ごちそうさまでした!」
を元気よく言える子どもたちです。
そして「お茶ください」と言って先生からお茶をもらうことが、自分の意思を伝える体験として
コミュニケーションの一つになっています。
同じく折り紙も事務室に取りに来るように、お部屋には置いていません。
何をしたいのか、何がほしいのか、意思を伝えられるようにしています。
お昼は子どもたちが麦茶のやかんをお部屋へ運びます。
先生がコップにお茶を注いでくれ、一人一人に「○○ちゃん、どうぞ」
「ありがとう」という会話をしています。
「お茶ください!」と一斉に事務室に来る子どもたち。
そこでは自然に子どもたちが並んで順番を守ったり、
年上の学年の子が下の学年の子にどうぞ、と先をゆずったり
する姿がみられます。
お茶をもらうことは子どもたちにとって一つの体験の場になっているのです。
事務室の前で麦茶を飲む子どもたちの姿は
めぐみ幼稚園らしい風景の一つです。
「ああ~おいしい!」
「おいしいねえ」
という子どもたちの会話もたくさん聞かれます。
「お茶ください!」の元気な声が飛び交う
事務室前は先生とお友達との大切な場所です。
今日もごちそうさまでした!